書画楽踊

書画楽踊 · 1月 26日, 2024年
 島倉千代子の「この世の花」がFMで流れる。  これがデビュー曲だということは知っていたけれど、驚くべきことにこの時彼女は16歳だったという。なんと、既にしてかの‘ちりめんビブラート’はほとんど完璧の域に達しているようではないか。  見わたせばほかにも齢16にしてみごとな歌声を聴かせた歌手はまだまだいそうである。 ☞...
書画楽踊 · 12月 18日, 2023年
 歌舞伎座で鏡花の「天守物語」を観る。  もちろん玉三郎の当たり役だけど、今回主役の富姫を演じるのは七之助。玉三郎は演出と脇の亀姫を演じる。  席は前から6列目。やや上手に寄っているとはいえ絶好の席だ。      ☞
書画楽踊 · 10月 31日, 2023年
 ブチギャラリー展示の更新手続きに人形の家に。  館員のSさんが企画展の‘ALICE × DOLL’展を案内してくれる。  秋山まほこ、恋月姫、山吉由利子、井桁裕子、陽月…。様々な素材の人形、のみならず絵画、衣装なども。充実した内容の展示。  ☞  
書画楽踊 · 10月 30日, 2023年
 玉三郎主演のシネマ歌舞伎「高野聖」。10年くらい前の作品の再上映。  それにつけても玉三郎の妖艶さよ。てか、妖艶というより、もはやエロい。特段あざといことをしているわけでもないんだけどねえ…。  ☞
書画楽踊 · 7月 07日, 2023年
 東中野で小暮はなの新作CD『JACARANDA』発売記念のライブ。  前半がバックもつとめたギターラ(ポルトガルギター)奏者 月本一史とヴィオーラ、ベースヴィオーラの演奏。後半にギターラとベースヴィオーラのバックで小暮はなの出演。  月本のギターラもさることながら、伊代田大樹のベースが入って演奏がすばらしく締まる。  ☞
書画楽踊 · 2月 21日, 2023年
 ‘初代国立劇場さよなら公演’と銘打った、文楽 心中天網島を観る。  新聞記事で知ってチケットセンターに電話。なるべくいい席を、といったら千穐楽の今日になった。5列目の左側。まあまあだ。  ☞
書画楽踊 · 11月 12日, 2022年
 明日が片山健の油彩画展の最終日と気がついて吉祥寺に。  片山は吉祥寺生まれ、生家は場末の商店街の肉屋だとか。  会場は重なり合うほどではないけれどなかなかの人出。絵本の原画として描かれたものも多々あるせいか、子連れの家族もちらほら。  会場のベンチに腰を下ろしてご婦人とおしゃべりする好々爺がいると思ったら、片山健本人だった。  ☞
書画楽踊 · 10月 04日, 2022年
 これまででもっとも聴いたレコードといえば、間違いなくグレン・グールドだ。  グールドは'32年の9月25日に生まれて、'82年10月4日に50歳で死んだ。今年が生誕90年、ちょうど今日が没後40年になる。  なんの素養もないくせにクラシック音楽を一番に掲げるのは気後れしないでもないが、事実だからしようがない。 ☞
書画楽踊 · 9月 14日, 2022年
 映画を早送りや飛ばしで観る若者が増えているのだとか。あまつさえ“ファスト映画”なる違法も摘発された。映画ももはや消費されるべき情報でしかないのだろう。  嗤うべし、それでは名優の真の凄みを味わうことはできまい。早送りどころか、スローでこそはじめてそれを思い知ることができるのだ。  例えば、日本映画 黄金期の至高の女優 高峰秀子の演技。...
書画楽踊 · 8月 05日, 2022年
 澁澤龍彦は'87年の今日、 59歳で亡くなった。今年は没後35年になる。    20歳の頃、夢中になったのは石川淳と澁澤龍彦だった。初めて手に取ったのは「偏愛的作家論」だ。石川淳を論じた章があったからだろう。  ☞...

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