余計なお世話?

 

手 芸 ― 掌は‘手の平’にあらず

 

 手は「掌」と「指」とで構成される。

 平べったい部分が「掌」、長っぼそいのが「指」…では実はない。

 ちょっと複雑な形の手を作ろうと思ったら、この点に十分留意しなければならない。

 

 

 論より証拠、実際に「指」を折り曲げてみれば ―

 

 

 指は「掌」の中から折れ始まっている。

 (解剖学的には、この指の起点を「中手指節関節」というらしい。)

 

 

 

    レントゲン写真を見れば一目瞭然。

 

 

 そこで、例えばこんな手を作ってみようとするなら…

 

 

 まず、この指の起点をしっかり意識して「掌」を造形する。

 

 

 これに「指」の芯を挿す。

 

 

 「指」の造形。

 

 

 完成。

 

 

 指の芯は、スピーカーコードなどの電線を撚ったのがお勧め。

 (粘土の喰いつきがよく丈夫になる。)

 

 

 では、今度はこんな手を ― 。

 

 

 完成。

 でも、こんな原型を作っちゃうと、あとの作業がとんでもないことになるんですけどね…(泣?笑?)。

 

蛇足…

さらに…

 

* この2つの手の 石膏型取り~焼成 の次第を、

手芸Ⅱ - あの手この手で手を抜けば に掲載しています。