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アジアオリンピック

      宮前と対戦する天間
      宮前と対戦する天間

 

 今年9月、名古屋でアジア競技大会が開かれる。

 今年のスポーツは、先の冬季五輪、WBC、それから6月にはサッカーのWカップがあって、アジア大会はいまいちインパクトに欠けるだろうか。でも五輪種目にないソフトテニスにとってはここが一番の大舞台だ。

 つい先日その代表選手を決める予選会が開かれ、その様子がライブ配信された。    ☞

      天間と対戦する宮前
      天間と対戦する宮前

  日程上 種目が絞られるため、大会で実施されるのはシングルス、ミックス、団体戦。(なんとダブルスがないのだ(≧◇≦)!)

 予選会はシングルスのみ。その他は選考推薦で決まる。

 女子代表を勝ち取ったのは、宮前希帆。

 この選手は目を見張るようなショットも打たないように見えるけれど、抜群のラケットコントロールとフットワークで相手の決め球をことごとく封じてしまう。地味に見えるのは難なくやっているように見えるからで、実はとんでもないスーパープレーの連続なのだ。3日間の7勝でなんとファイナル勝ちが5つ。突破口を見い出せないままもつれる展開への焦りから、対戦相手はつい無理な勝負に出て自滅させられてしまうのか。最有力と思われたあの冷静な天間麗奈でさえもこのパターンに陥ったかのようだ。

 それにしても宮前希帆という選手は不思議なプレーヤーだ。堅実なプレーに徹しながら、昨年度の全日本シングルスも優勝、ダブルスの前衛としても、天間麗奈と組んで昨年度の皇后杯優勝、前川愛生とで一昨年度の世界選手権代表予選優勝、そして今年度からはこれまでこれといったビックタイトルと縁がなかった原口美咲と組んで全日本社会人、全日本インドア、ヨネックスカップを制している。後衛を活かす前衛とはまさに宮前のような選手のことだろう。

 シングルスのプレー中はほとんど表情を変えず(仏頂面にさえ見えるほどだ)、するべき仕事を黙々とこなしていく職人のよう。気合を入れる声を発することもなく派手なガッツポーズもしない。でも関西学院大学を1年で見切って、よりテニスに集中できる実業団チームに飛び込んだり、テニスに賭ける情熱は並々ならぬものがあるに違いない。

     岩倉と対戦する前川
     岩倉と対戦する前川

 

 さて、当確の宮前のほか、選ばれるのは誰になるだろう。国別対抗の団体戦はダブルス2、シングルス1。単なる野次馬でしかないくせに、選考委員になったつもりで考えてみる。

 実力・実績から天間麗奈は間違いなかろう。そして私としてはやはり前川愛生だ。体調でも悪かったか、この予選会は精彩なく2日目の8強リーグは散々な戦績だったようだが(脚を痛めていたように見える)、素質は折り紙つきだ。高校生ながら前回、前々回の国際大会に選ばれてきたのは、近い将来を担う大黒柱として期待されているからだろう。

 そして、この3人ならいかようにもオーダーを組める。誰をシングルスにしても他の2人で組むダブルスはいずれも盤石だ。


     天間と対戦する前田
     天間と対戦する前田

 

 もうひとつのダブルスペア。

 昨年のアジア選手権 金メダルの前田梨緒/中谷さくらか、皇后杯覇者でこのところ安定した戦績の岩倉彩佳/高橋偲だろう。

 連盟として育成してきたこと、国際大会でも結果を出したことを考えると前田/中谷だろうが、このところ国内大会でぱっとした戦績をあげられていないことがひっかかる。

岩倉/高橋〈'25皇后杯〉  .
岩倉/高橋〈'25皇后杯〉  .

 岩倉の勝負強さは魅力だが、‘どん北スタイル’の高橋以外とダブルスのペアを組むことは想定しづらい。岩倉だけだとオーダーの選択肢が狭まる。私としては高橋偲推しなのだが、国際大会未経験なのは不利な材料か。

  これ以外の選手が入ることはまずないだろう。高橋偲以外は昨年のアジア選手権メンバーで、そもそもその編成自体が、来たるべきこのアジア大会を見据えたものだっただろうから当然といえば当然だ。


      矢野と対戦する上松
      矢野と対戦する上松

 

 男子は上松俊貴。

 この男に勝てる選手がいるのかと思わせるほどの圧倒的な勝ちっぷり。歴代屈指のタイトルホルダーもこのところ取りこぼしが続いていたが、ここ一番でさすがの実力を見せつけた。3日間の7試合でファイナルは初日の1試合のみ。抜群の安定感と引き出しの多彩さでつけ入る隙をまったく与えなかった。

 

     上松と対戦する矢野
     上松と対戦する矢野

 ではそれ以外の選手は?

 堅実にいくなら、円熟の最強チームと言われた昨年のアジア選手権メンバーを入れ替えるまでもない。

 だがこのままずるずると世代交代の機を逃してはいずれ先細りだろう。

 今もっとも勢いがあるのは矢野颯人だ。本来後衛だが、そのことを忘れさせるくらいネットプレーにも長けている。上松とのダブルスでもシングルスでもいける。


      丸山と対戦する黒坂
      丸山と対戦する黒坂

 

 大学生からなら真っ先に黒坂卓矢。身体能力の高さはひときわ抜きん出ている。 ナショナルチームの将来を担う逸材として是非メンバーに入れたい。

 上松+矢野+黒坂で柔軟かつ強力なオーダーが組めるはず。

内本/上松と対戦する上岡/丸山〈'25アジア選手権決勝〉
内本/上松と対戦する上岡/丸山〈'25アジア選手権決勝〉

 もうひとつの柱となるダブルスのペアは?

 これまでのナショナルチームを支えてきた広岡宙、内本隆文、内田理久らの経験値は捨てがたい。台湾・韓国のダブルフォワード殺しのスペシャリストとしても。また同じNTT西日本のチームメートの上松との組み合わせでオーダー編成がさらに自在なものになる。

 だが核となる安定感のあるペアなら上岡俊介/丸山海斗か。国際大会の実績も十分。

 う~む。悩ましいところじゃのう。(― て、あんた、何様?)


 団体決勝の初戦に勝利して雄叫びを上げる広岡宙
 団体決勝の初戦に勝利して雄叫びを上げる広岡宙

 

 前回2023年のアジア競技大会。

 スポンサーの関係か、この大会の動画はこれまで配信されていなかった。だが、つい最近、男子団体決勝のフルに近いものが、またミックスダブルスは完全なものが見られるようになった。今年の大会の機運を盛り上げるためか。見応え十分。嬉しい。是非、女子団体もアップしてほしい。(決勝は高橋乃綾/渡邉絵美菜がファイナルで、志牟田智美/久保晴華が0-3からの逆転で勝利という大熱戦だったのだ。)

内本/広岡が余/林(台湾)と対戦
内本/広岡が余/林(台湾)と対戦
高橋/上松 vs 志牟田/内田〈Mix決勝〉
高橋/上松 vs 志牟田/内田〈Mix決勝〉
志牟田/内田 vs 高橋/上松〈Mix決勝〉
志牟田/内田 vs 高橋/上松〈Mix決勝〉

 

 

 で、私ども末端の(高齢)プレーヤー連は地元でじみ~に励んでおりますぞ。 

     (≧▽≦)

 

(コートサイドは桜が満開まぢか…)


 先日発表がありました。

 

【日本代表内定選手】26.5/8

■男子

上松俊貴(NTT西日本)

内本隆文(NTT西日本)

黒坂卓矢(日本体育大学)

広岡宙(NTT西日本)

丸山海斗(one team)

 

 なんと!5人中前衛が4人!!

 ハードコートだからストローク合戦では後手に回る、という考えらしい。う~ん、篠原監督らしいと言えばらしい、攻めの布陣だなあ。他を差し置いて広岡が選ばれたのがちょっと意外。国際大会を3回連続出場している経験値を買ったのだな。でも、団体のダブルスはどういうペアを組むんだろう。想像がつかない。篠原監督にはもうイメージがあるんだろうが、お手並み拝見、ですねえ。

 

 

■女子

宮前希帆(ワタキューセイモア)

岩倉彩佳(どんぐり北広島)

天間麗奈(日本体育大学)

中谷さくら(明治大学)

前田梨緒(明治大学)

 あ~、前川愛生がはずれてしまった…。やはり2月の合宿でケガをしていたとか。でも本番は9月なのになあ。やはりダブルスペアは前田/中谷か。岩倉はシングルスで使うしかないか? とすると他チームにとってはずいぶん読みやすいオーダーになってしまうが…。岩倉/宮前という急造のペアも準備するんだろうか。天間/岩倉はないよなあ。