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埼玉中西部の巨樹を訪ねる

 

 7月の巨樹ツアーは埼玉県の川越~東松山市。

 

 川越の白鬚神社のケヤキ。

 注連縄はかけられていないからご神木扱いではないのかもしれないが、堂々の威容。

 右が赤欅。幹周6.73m、樹高31m。

 左は青欅。幹周6.67m、樹高33m。

 ともに神社創建の際に植えられたと見られて樹齢は500年。  ☞

 

 実は今回の訪問先は、8年前のNHK学園での“神様の木に会いに行く”ツアーとほぼ同じ。それなのに、覚えていたのは煎餅工場くらい。なんともはや…。ま、それは2月のことだったから、落葉していて樹の風情も違ってたからね…。その度ごとに新鮮な眼で向かうことができるのは、とてもよろしいことぢゃあありませんか ( ̄▽ ̄)

煎餅工場 `  
煎餅工場 `  

 

 

 坂戸市 土屋神社のスギ。

 何度も火災にあっていて、頭頂は折れ、脇から伸びた枝に辛うじてわずかながら葉が生えているのが見える。まだ枯れていない。

 土壌を入替え、柵を設けて根を保護するなど、なんとかこの樹を守ろうとしていると案内板に。

 幹周8.28m、樹高26m、樹齢600年?

昼食は加藤牧場。とろ~りチーズ丼。


動物たちはのんびり伸び伸びと暮らしているようす。


 

 坂戸市多和目 天神社のカゴノキ。

 カゴノキは沖縄・九州・四国に生育する樹で、関東ではめったに見られない。

 樹皮が丸く点々と剥がれてそこが白い斑点となるので、‘鹿の子木’と呼ばれるようになったとか。

 クスノキ科だというが、木肌もゴツゴツと割れて、なかなか雰囲気のある樹だ。

 幹周5.40m、樹高14m、樹齢800年。

 

 

 

 鳩山町 八幡神社のイチイガシ。

 やはりこれも九州・四国の樹で、埼玉では自生の北限を超える。人の手で植えられたのだろうとのこと。

 幹周5.2m、樹高18m、樹齢600年。

わたなべ豆腐工房
わたなべ豆腐工房

 

 東松山市 正法寺のイチョウ。

 道路からのトンネルをくぐってさらに下りていくと境内が開ける。どこか秘境の寺院の風情だ。

 大きな岩を覆うように根が絡み合う。元々は数株を寄せ植えしたものが一体化し一本のイチョウとなって生長したものだとか。おどろおどろしいほどの迫力。

 幹周11.1m、樹高20m、樹齢300年以上。

明るいうちに丸の内に帰還
明るいうちに丸の内に帰還

 天気予報では終日雨模様、ときにはげしい雷雨とのことだったけれど、ほとんど晴天。でも蒸し暑い一日だったなあ…。

神田鮨で晩食。白魚、ほや、鯛、鮎…。松尾自慢は千葉山武の酒。