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東国三社の巨樹を訪ねる

 

 スピリチュアルなパワースポットとして人気だという東国三社とその巨樹を訪ねる。

 

 まず鹿島神宮。境内に入る前に駐車場に見事なスダジイが鎮座。

 しげしげと見やる我々に、駐車場の案内番のおっさんが得意げに‘樹齢800年だよ’と声を掛けてくる。      ☞

 

 境内に。

 ご神木をはじめ真直ぐに屹立する立派なスギが何本も。(ご神木は塀に囲われて近づくことができない。神宮のHPには高さ40m、樹齢約1300年と紹介されている。)

 本殿を過ぎて奥参道を行けば、静謐な森。ボランティアの案内役が何人もいて、求めれば一人にでも付き添ってくれるようだ。でも、ぶらぶらのんびり森林浴を楽しむのが気軽だな。

北浦に立つ一之鳥居
北浦に立つ一之鳥居

 

 国道沿いに道祖神を祀った社。ちょうど2方向への分岐点になる。

 狭いスペースに3本のスダジイ。養生のためか幹の所々にビニールが貼り付けられているのがちょっと残念。

 一番立派なのは、幹周6.64m、樹高16m、樹齢300年以上。

昼食は東京駅で買った柿の葉寿司。道の駅いたこの常陸野ネストビール「ゆずラガー」。これはゆずじゃ…!


 鳥栖神社。

 まあ、ここのご神木は‘巨樹的には’たいしたことはない。(なんていっちゃあ、不謹慎ですねえ。)

 案内板には樹齢1000年とあるが、一同千年はないよなあ、と衆目一致。せいぜい200年かいいとこ250年でしょう、と柳本氏の見立て。

 

 ここにも夏越の大払いの神事という‘茅の輪くぐり’の輪が。なんでも“正月から半年のケガレを祓い、残る半年の無病息災を祈願する意義深い大切な神事”なんだとか。

 まず一礼してくぐって左に旋回、また礼をして今度は右に旋回、みたび礼して左に旋回、最後に礼のうえくぐって参拝に向かう。もちろん、わたくしも3社でちゃんとやりましたとも。

駐車場にたむろする猫たち


 

 八代 神明神社のスダジイ。

 神社といっても鳥居はあるが社らしきものは見当たらない。

 昭和8年に県の天然記念物に指定されているが、度重なった台風や火災のため痛々しい姿をさらしている。それでも樹勢回復手術が施され勢いをとり戻したという。だが、この時季なら疾うに新緑に入れ替わっているはずなのに、新しい葉が見られるのは一部分だけ。

 養生か補強のためなのか、その効果もいささか疑わしく思われるような金属板やワイヤーが乱雑に取り付けられているのも、却って気の毒だ。端正で手入れの行き届いた神社の樹々を見ているだけに、その対極的な姿がいっそ神話の裏側を覗かせるかのようだ。

 幹周9.9m、樹高15m、樹齢不明。かつて樹高は30mあったという。


 

 香取神宮。

 このご神木は見事だ。

 近くで見ても、離れて眺めても素晴らしい。大きさだけでなくその姿が、これぞご神木、というインパクト。

 幹周7.45m、樹高33m、樹齢1000年。

 

 境内はスギ、スダジイの巨木の森。その数やスケールは鹿島神宮を上回る。

帰途に ー 。運よく席がひとつ空いていた。まさひろで晩食。


道の駅 水の郷さわらで買ったホロホロ鳥の卵
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半熟の黄身が旨いぞ
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