
柳本弘氏の巨樹ツアーの今月は、全国巨樹・巨木の会のフォーラムに合わせた福島で。(会員ではないのでわたしはツアーだけの参加。)新たに樹木医制度が設けられるという中国人たちの参加も。
今回は凄いのばかりですよ、と柳本氏が自信たっぷりに言うとおり、国天然記念物級が目白押し。
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まずは二本松市杉沢の大スギ。幹周13.27m、樹高38m、樹齢1000年。地上5mのところから主幹が3本になって天に伸びる。
この杉の精が美しい娘となって結婚し伊勢参りをした、という伝説もあるそうな。

小野町 諏訪神社の翁杉・媼杉(じじすぎ・ばばすぎ)。
みごとに均整のとれた一対。正面向かって右が翁、左が媼。かつてはこの2本を天然の鳥居として樹間を通って参拝したとか。(現在は根を踏まないように柵が設置されている。)
幹周9.1m/8.74m、樹高43m、樹齢1200年。

沢尻の大ヒノキ、として国の天然記念物に指定されたけれど、実はサワラ。サワラとしては日本最大だそう。
遠くからは端正な姿なのに、傍に寄れば様相は一変する。枝が低く四方にしだれるように伸び、幹の樹皮に縦の亀裂が走る異形・面妖の相。
幹周10m、樹高27m、樹齢800年。

南相馬市 大悲山の大スギ。
福島第一原発から12kmに位置して立ち入り禁止規制区域内にあった。(現在は解除。)
主幹の途中から何かに手を差し伸べるかのような太い枝。スギなのに乳(ち)が垂れているのが見られる。
幹周8.15m、樹高43m、樹齢1000年。
薬師堂には藤原時代の摩崖仏が。
広野町で一泊。翌朝 盛岡に向かう。