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真空管回帰

 

 新しいアンプがやっとやって来た。真空管アンプだ。

 メインのオーディオシステムとして20年ほど愛用した真空管のコントロールアンプとパワーアンプがともに壊れて、その代替わりの、とりわけパワーアンプの方がなかなか決まらなかった。決まらなかったのは以前から使っていた300Bという出力管にこだわったから。       ☞

 

 

 きょうび 真空管アンプなどというものは店頭に並ぶようなものじゃあありません。受注生産で10か月待つことに。

 でも待っただけの甲斐はあった。

 

 

 コントロールアンプも真空管。

 これもなかなかやる奴だ。

 

 しかし、つくづくいい音だなあ。

 普段使いのトランジスタのプリメインのアンプもなかなかいけるけれど(こちらはリビング-ダイニング-座敷-浴室-トイレで切り替えて聴けるようになっている)、印象はずいぶん違う。トランジスタの方が水道で沸かした風呂だとすると、真空管は温泉。

 うん、これは我ながらなかなかうまい喩えだな。

 厚み、奥行き、湯の柔らかさ、耳にではなく体に浸み込むような感触。

トーンアームは2本
トーンアームは2本
こちらはモノラル専用
こちらはモノラル専用

 

  これでアナログレコードをかければ、もう、たまらん!

 またレコード蒐集癖が再燃してしまいそうだ。


 

 

 いろいろ面倒なこともありますけどね…


 

 

 

  出力管や整流管は差し替えて違いを聴くことができる。

 こんなに変わるものかとびっくり。

 

 

 

 

 スマホで配信を聴くだけの方には理解しがたいでしょうなあ…。