
プチギャラリー展示の更新に人形の家へ。
「たたかいと人形」という企画展。戦時下の人形。こんな形で駆り出される人形たちの姿を見るのはいたたまれない。
小規模で地味ながら、意欲的な展示。若い学芸員さんの企画だそうです。 ☞

藝大美術館の相国寺展に。
雨天のせいかそれほどの混雑ではない。
有難い夢窓疎石の墨跡とか肖像画などにはさして興味を持たないけれど、やはり若冲は凄い。
若い頃、辻惟雄の「奇想の系譜」が出て若冲が‘発掘’された。それが現在の再評価につながることになるのだが、この展示を見ると、しばらく埋もれていたものの、元々はそれなりの評価を得ていた絵師だったことが分かる。相国寺のような大本山の障壁画を任されるくらいだったのだから。メンデルスゾーンに再発見されたバッハのようなものか。
スケールの大きな構成力、トリビアルな偏執、闊達な筆勢…。美術史上一、二の天才だとつくづく感じますねえ。
夏見屋に駆け込んで晩食。やれやれ…。賀茂金秀二合 ―。