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静岡の巨樹を訪ねる

 

 巨樹・巨木写真家 柳本(高橋)弘氏の案内で静岡に。

 一昨日の雪がまだ残って首都高は通行止めとの情報が。一般道で行くしかないと思われたものの、向かってみれば直前に解除されたようで、かえって渋滞もなくスムーズに進む。

 天気もよし。快適な一日になりそうだ。  ☞

 

  静岡市 とはいえ、安倍川を30kmさかのぼったわゆる“オクシズ”の“有東木(うとうぎ)”地区。

 白鬚神社。静謐な鎮守の森にスギの巨樹が10本。幹周5~8m、樹高49m、樹齢は750年。

 高地に屹立する巨樹群なのに、雷に撃たれた形跡もないのが不思議。これも神霊というものか。

 

 

 有東木は山葵栽培の発祥地なんだそう。見るからに清涼な湧水が流れてあちこちに山葵畑。

 三方を山に囲まれた70戸余りの集落だが、昼食をとった“うつろぎ”には既に何組かの先客もいて、おばちゃんたちが活き活きと働いている。(帰ってからみた‘食べログ’にはなんと3.43の高評価が。)


 

 郷島浅間神社のクス。

 這って登るような急傾斜地に立つ。2本の合体木らしい。

 幹周13m、樹高33m、樹齢1000年。

 窮屈な場所なので、なかなかうまくこの迫力を写真におさめられない。

 

 

 静岡市街に入って伊勢神明社に。

 ご神木のクス。これはみごと。樹齢は1000年を超えるとも。幹周12.8m、樹高32m。扇形に広がってどっしりとした樹形も素晴らしい。

 空洞もなく樹勢もまだまだ旺盛、と柳本氏の弁。

 無粋な柵に囲われて直接触れることができないのが残念だ。


 6時半帰京。丸の内丸の内KITTEビルの“信州松本ヒカリヤ”で夕餉。

 ま、ふつうの蕎麦屋だな。玉子焼きは出来合い。天ぷらは上々だけど、‘十割そば’っていうせいろはほんとに十割?