人形の家での‘松’と‘桜’の展示を延長するために横浜に。
(わざわざいらっしゃらないでも、と言われているのだが、預けっぱなしでは人形たちも気がかりだ。)
3時の約束なので、中華街で昼食がてら散策することに。
しかし―、暑いぞ (* *) ☞
「全冷中」賛助会員のわたくし(自己申告です)としては、ここで冷やし中華を食さぬわけにはいくまい。
(しかし本来冷めた料理は出さないはずの中華に冷やし中華なるものは存在するのか? いやなんの、ここはニッポンの中華街。やっぱりあるのだな。)
台湾薬膳料理「青葉新館」の‘薬膳冷麺’。
百合のツボミ、クコの実、蓮の実。
酢味はなし。う~ん、これって冷やし中華? でも、おいしゅうございました。
中華街的かき氷。
氷はパウダー状になっていて、ニッポンのそれのようにシャリシャリという歯ごたえある食感は皆無。
これはこれでよからん。
‘松’たちも変わりなし。
金魚柄の絽の着物だから、8月いっぱいまでだね。
館員のSさんに常設の‘市松人形のいろいろ’の展示を案内してもらう。
18号(62㎝くらい)?の東玉と光龍斎が素晴らしい。この大きさで整ったものは意外に稀少だ。
東横線で渋谷へ。
松涛美術館の「ボーダーレス・ドールズ」展に。
白井晟一の手になる見事な設計。
金曜日の開館は8時までなので、ゆっくりできる。
呪い人形、お雛様、生き人形、マネキン、秘宝館人形、ラブドール、リカちゃん、海洋堂フィギア…。四谷シモンと天野可淡も。
人形と名の付くものを片っ端らから集めたなかなか見ごたえある展示だ。(ドストエフスキーの蝋人形の肌感や指に生えた毛まで植えてあるのには驚嘆!)
もっとも、動かない人形にはほとんど興味がわかなかった。しかし‘人形芸術運動’のうねりのなかでシモンが感じていたであろう当時の空気がよくわかるような気がした。
(ところで、これだけありとあらゆる人形を集めたはずなのに、市松人形とビスクドールはなかった。これは外すべきではなかったのでは。)
*
あさっては土用の丑の日。
晩飯はウナギしかない! 「うな鐡」で鰻の串焼きを食す。レバーとか頭とか背びれとかあばらとか。‘くりから’と称する腹身をワサビ醤油で、というのがとりわけ好きだな。
たまにしか来ないけど、カウンターの中で黙々と焼いている年齢不詳のオヤジは数十年前からまったく見た目が変わらないなあ。ウナギの効用か?
締めにうな茶漬け。
渋谷駅前のスクランブル。