花鳥虫魚 · 7月 02日, 2022年 夏の花は… ただ美しいとか心が和むとかではなく、夏の花には何らかの思いが託されることが多々あるようだ。 夾竹桃。 広島に原爆が投下されたのち、焦土にただちに咲いた花。そのために‘原爆の花’とも呼ばれ、広島市の花にも指定されている。 苛酷な環境にも強いが、花にも葉にも毒があるらしい。 ☞ 蓮。輪廻転生のメタファー。 地元の寺の竜王池の蓮は、昨年アメリカザリガニに根を喰われて見るも無残な状態に。だが早くも、信者やボランティアの尽力で見事復活。 信仰の力ってすごいね。 木槿。 子供の頃、隣家の裏庭に咲いていた。薄紫に底の赤い花はどこか翳があって寂し気な印象だった。 花は一日で萎んで落ちてしまう。落ちた花はまるで死んだ虫か蛹のようだ。 韓国の国花(だが法の裏づけはないようだ)。それは薄紫色ではなく、白ではないかという気がなんとなくしている。李朝の白磁を連想させるからだろうか。 ヒマワリ。 いやおうなしに今年はクローズアップされる。 花屋の店先にも、民家の庭にもよく見る。そう思うのはただこちらが意識するせいだろうか…。 tagPlaceholderカテゴリ: