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夏の花は…

 

 ただ美しいとか心が和むとかではなく、夏の花には何らかの思いが託されることが多々あるようだ。

 夾竹桃。

 広島に原爆が投下されたのち、焦土にただちに咲いた花。そのために‘原爆の花’とも呼ばれ、広島市の花にも指定されている。

 苛酷な環境にも強いが、花にも葉にも毒があるらしい。               

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 蓮。輪廻転生のメタファー。

 地元の寺の竜王池の蓮は、昨年アメリカザリガニに根を喰われて見るも無残な状態に。だが早くも、信者やボランティアの尽力で見事復活。

 信仰の力ってすごいね。

 


 木槿。

 子供の頃、隣家の裏庭に咲いていた。薄紫に底の赤い花はどこか翳があって寂し気な印象だった。

 花は一日で萎んで落ちてしまう。落ちた花はまるで死んだ虫か蛹のようだ。

 韓国の国花(だが法の裏づけはないようだ)。それは薄紫色ではなく、白ではないかという気がなんとなくしている。李朝の白磁を連想させるからだろうか。


 

 ヒマワリ。

 いやおうなしに今年はクローズアップされる。

 花屋の店先にも、民家の庭にもよく見る。そう思うのはただこちらが意識するせいだろうか…。