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春の奢り

 

 たびたび言うけれど、食べ物が美味いのは断然、春。

 太極拳の帰りに食品売り場をまわっていたら、ついついあれもこれもと買い込んでしまう。

 貝、ホタルイカ、山菜、せり、等々。新鮮なうちにぜんぶ調理しなくては…。う~む、買いすぎたか…。 ☞

 

 

 赤貝、さざえ、白ミル貝。

 とりわけ赤貝はすばらしい逸品!

 貝殻から外したばかりの鮮度のいい刺身は、叩いたり突っついたりするときゅうっと身が縮まるようにして締まる。歯ごたえも味のうちだ。

 タラの芽、蕗の薹、筍、アスパラガス、つぼみ菜。

 天ぷらではなく、小麦粉を軽くまぶして油炒め。

 タラの芽は絶対この方がいい。天ぷらだと衣でオブラートに包まれちゃう感じで、今一つタラの芽特有の‘苦み’を堪能できない。アスパラ、筍もこれがベター。

 でも、蕗の薹は油を吸い過ぎてしまうな。これは天ぷらの方がよさそう。

 合わせる塩はパウダー状でやわらかな宮古島の‘雪塩’がベストマッチ。

 

 はまぐりのかぶら煮。摺りおろした蕪に葛でとろみをつけた出汁ではまぐりを煮る。これは美味い。

 

 新聞の料理記事に載っていたレシピで度々つくる。

 (本や新聞なんかのレシピって集めたり切り抜いたりしてずいぶんたまっているけど、実際につくるのはそんなに多くない。これはレパートリーにした数少ないひとつ。)

 

 

 ホタルイカとうるいの酢味噌和え。

 うるいっていうのもこの時季らしいデリケートな野菜ですね。

 

 

 赤貝とミル貝のはらわたを焼いたのと、赤貝のほうは即席の塩辛に。磯臭さがたまらん。

 

 

 

 

 締めにはこれがなくっちゃあね。