NHK・FMで昨年10月に亡くなった筒美京平の90分特集番組を3日連続でやるというので、久々にエアチェックしてみようという気になった。
といって、エアチェックなど ン10年ぶり。デッキのコンセントも抜きっぱなし。動くのか。操作もうろ覚えだ。
それでもじたばたしながらなんとか無事収録。全72曲。ついでにジャケットもつくったぞ。 ☞
稀代のヒットメーカー。あくまでもニーズに応える職人に徹して実に多彩な作品を送り出したから、これが筒美京平節というようなもの(いわゆる‘古賀メロディ’的な)はない。けれどそれでもどこか作品が醸し出す特有の空気のようなものがあるような気がする。
彼は、自分の作品を後世に残そうとか、自己表現しようなどとは微塵も思わなかったにちがいない。作品はこの時代のあだ花として消費されるべきものと腹を決めていただろう。だが、そのことがかえって筒美作品に通底する一種独特のはかなさ、軽やかな哀傷とでもいうべきものにつながったのではないか。それがために、彼の作品はただの一過性の流行歌に終わらなかった。‘ブルー・ライト・ヨコハマ - いしだあゆみ ('68)’も、‘人魚 - NOKKO ('94)も。
個人的に好きな曲を強いて挙げるなら、‘よろしく哀愁 - 郷ひろみ (74)’‘ロマンス - 岩崎宏美 (75)’‘針葉樹 - 野口五郎 ('76)’‘九月の雨 - 太田裕美 ('77)’‘東京ららばい - 中原理恵 ('78)’‘スニーカーぶるーす - 近藤真彦 ('80)’‘半分少女 - 小泉今日子 ('83)’…。ああ、きりがない。(筒美自身は‘また逢う日まで - 尾崎紀世彦 ('71)’‘さらば恋人 - 堺正章 ('71)’‘木綿のハンカチーフ - 太田宏美 ('75)’が気に入っていると語ったそうだ。)
ン十年前にエアチェックしたカセットテープ。
RCサクセション。
‘ジャケット’は雑誌のグラビアを切り抜いてコラージュしたり。
このころのほうが工夫しておもしろいことしてたな…。
パソコンだと安易に流れますねぇ…。
山口百恵。
ニッポンのロック。
筒美京平作品集もやっぱり録って編集していた。
72曲リスト。