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風呂吹き大根

  テニスコート近くの高校生が実習で野菜を作っていて、時々それをコートに売りに来る。

 どれも100円。質もなかなかなので、テニスそっちのけで、おばさま方がわらわらと駆け寄る。勿論、わたしもおばさま方に混じって首を突っ込む。

 今日はほうれん草と大根。まごまごしていたら、あっという間にほうれん草はおばさま方に買い尽くされてしまった。 ☞

 だが大根はゲット! これは立派な大根だ。 

 

 よい大根の見極め方。

 築地御厨屋の内田悟によると、そのひとつがひげ根の跡の間隔が均一で真直ぐに並んでいる、ということだそうだ。(「内田悟の野菜塾」)

 うむ、なかなかよいのでは。

 これは風呂吹き大根にしなくちゃね。

 

 

 

 米のとぎ汁で下茹で。竹串がすっと通るまで茹でる。

 

 

 かつお出しをたっぷりきかせて、砂糖、味醂、酒、塩、醤油で炊く。(‘煮る’というよりなぜか‘炊く’というほうがしっくりしますね。)

 

 ついでながら、厚く剥いた皮は繊維を断つ方向の拍子木切りにしてかつおだし顆粒と醤油をかけて重し。

 りっぱな酒のあてになります。

 (前にも書いた?けど、東海林さだおがずいぶん前の丸かじりシリーズで紹介したレシピ。そこでは‘味の素’だったかな。)

 

 

 やはり冬の大根料理はこれですなあ。

 箸でかんたんに切れるくらいやわらかく炊けました。