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ミシン事始め

 なんとなくだらだらと3が日を過ごしてしまった。気を引き締め直して今年の事始め。

 まず、福松写しのボディを布張りにするのに、ミシンの調子がいまいち。糸調子がうまくとれない。これを調整しておかねば。

 40年ほど前の、初めの人形の衣装は母に縫ってもらったけれど、5人目(伍)からは、このミシンを買って自分で縫ったはず。 ☞     

 かなり気張った買い物だったと思う。初めてのミシンに悪戦苦闘しながら、なんと人間のものと同じ仕立てでスーツまで縫ったのだった。

 (しかるに、桐のケースに入れていたのに、防虫剤を怠ったため、いまや虫に喰われてぼろぼろになってしまった!)

 今の人形は着物なので、和裁(手縫い)でめったにミシンは使わない。帯を仕立てるときくらいだ。それも母のところのミシン(これがえらく扱いにくい!)を使うから、ますますこのミシンの出番はない。

 だが、人形の本体はこちらでの作業なので、久々にこのミシンを使うことになる。

 しかし、糸調子って、どう調整するんだっけ? 試し縫いをするも、布は攣れ、糸は絡まる。どうやらまったく真逆のことをしていたようだ。

 七転八倒のすえ、どうにかまともな縫い目に。うーむ、なんとか、なるかな?