物干し台に布団を干しに出たら、アブラゼミの断末魔の鳴き声が。
FMアンテナと庇との間に張られたオニグモの網にかかって、あがいているのだ。
クモはセミの周りを歩き回りながら、“ほっ、ほっ、ほ。お主も運の悪い男よのう”と舌なめずりしている。 ☞
カメラを取りにいって戻ると、その数十秒間のうちに、あわれセミはすでにミイラのようにぐるぐる巻きにされてぶらさがっていた。
ぐるぐる巻きのセミは、折詰の寿司のようにぶらさげられたまま、なす術もなくオニグモの巣に拉致。戻って、おいしくいただかれちゃうんだろうな。南無阿弥陀仏。
(小学生の夏休みの宿題、蝶やトンボが採れなくて、オニグモばかり10匹くらい標本にして持っていったことがあったような、おぼろげな記憶が…。)
後日。
"事件現場"のあたりに、皮だけの空っぽにされたセミの死骸が…。
あのセミなのか、わからないけど。
うーん。虫の世界はきびしいですね。