忍 法 総 覧
― 「伊賀の影丸」全9話に登場する忍法のすべて
* ただし‘含み針’と‘変装’は多くの術者が行うので、原則として掲載しない。
影丸の術
まずは、影丸が駆使する術から ― 。
各巻の忍法
1.若葉城の巻
A.公儀隠密
(吹き矢) - 大八
シリーズ中、含み針の類(毒針も含む)は頻繁に登場するが、一撃で相手を倒すのはこれのみ。みごと阿魔野邪鬼をしとめたが、一本しか口中に含めないという弱点がある。そのため復活した不死身の邪鬼にリベンジされてしまう。
B.甲賀七人衆
(不死身) - 阿魔野邪鬼
致命傷を負っても3時間で復活する。200年生きているとも。
だが、‘由比正雪の巻’で影丸に敗れ、影丸に“不死身といえどもいま からだをやかれて灰になればふたたひ生きかえることはむりだろう”といわれている。その際に完全に命を絶たれることがなかったことから、これを機に影丸に対する戦意をなくし、‘邪鬼秘帳’では陰ながら影丸を助ける。
(カメレオン) - 十兵衛
カメレオンのように草や瓦に同化する。しかし影丸に血を吹き付けられたことで隠れることができなくなる。姿を隠せなければ、さしたる戦闘能力はなく、あっさりと敗北。自ら舌を噛み切って死ぬ。
(分身の術) - 半太夫
斬りつけるたびに分身が増殖する。
その時点ですでに催眠術にかかっているのだという。
この術にかかりかけた影丸は自刃させられそうになるが、かろうじて‘木の葉がくれ’で逃れる。
その後、影丸がこれを逆用し、半太夫は姿が鏡に映っていることに気付かずに自らに術をかけてしまい自刃してしまう。(鏡によって自らに催眠術をかけてしまう、というパターンは‘七つの影法師’でも夢麻呂が影法師 魔風にやられてしまう。)
(黒い水) - 半助
水中の戦いで水を真黒にして視野を奪って仕留める。
だが、水中にいられる限度が半刻(1時間)であることを知られ、水面に火を放たれてとうとう息苦しくなって水上に飛び出したところを仕留められる。
C.姫宮村
邪鬼をはじめ特異体質を持つ甲賀七人衆の出身地の者たち。様々な特異な身体機能を持つが、必ずしも戦闘のためというわけでもない。
2.由比正雪の巻
A.公儀隠密
くも糸渡り - 左近丸
全シリーズ中でも、もっともカッコいい必殺技のひとつだろう。これは痛そうだ。
前巻では‘木の葉がくれ’以外はそれぞれの術にネーミングはされなかったが、ここではじめて“忍法 くも糸渡り…”と術者からの宣告がされるようになる。
(でもこんなにがんじがらめにできるなら、わざわざ独楽なんか使わなくても刀のほうが簡単だと思うのだが、ま、そういうことを言っちゃあいけませんな。)
しかしこの術は義手の如月文兵衛には通用しなかった。
(ムササビ飛び) - むささび
マントのような衣装を羽織って、2町(220m)を飛ぶ。
陰流忍者 弥九郎の‘忍法 影ぬい’で仕留められてしまう。(しかし、間際に毒の含み針を命中させて相打ちに持ち込む。)
空蝉 - 岩石入道
仕留めたと思ったら、その相手はセミの抜け殻のように中身が空っぽだったという、どこか岩石入道のキャラクターにふさわしいとぼけた忍法。本体はやはりセミのように地中にもぐっていて、虚を突いて敵 鉄扇を仕留める。
血しるべ - 獅子丸
鏡月の忍法 水鏡に惑わされて目を潰された獅子丸が、死に際に血を吹き付ける。その血は洗いおとすことができず、集まってきた山犬や鷹が獅子丸を殺した鏡月を襲う。
(獣に襲われた鏡月は致命傷は負わなかったものの、左近丸らに見つかって仕留められる。)
B.陰流忍者(由比正雪の一党)
(分身鉄球) - 太郎坊
分身のそれぞれから鎖につながった鉄球が投げつけられる。だが、実際に木を抉るのが本物だと影丸に見定められ、‘木の葉がくれ’で眠らされる。この時はとどめを刺されることはなく、終盤に再度影丸と対戦するがあっさり敗北する。
雷神 - 如月文兵衛
義手が生きもののように動き、これを外すと刀剣が現れる。また爆発を呼び起こしたりもする。岩石入道はかろうじて‘空蝉’の術で逃れる。
左近丸もその縄術が通用せず苦戦するが、左近丸に誘導されて毒蛇に噛まれて倒れ自爆する。(その際に仲間に合図を送ったことが、左近丸の最期につながった。)
水鏡b - 霧雨鏡月
浅い川のようなわずかな水のなかに姿を沈め、相手を撹乱する。姿を見せたかと思うと虚像である。そして思わぬところから攻撃して獅子丸を仕留める。(だが獅子丸の‘血しるべ’によってダメージを受けてしまう。)
(鈴まぎれ) - 五十鈴大作
鈴の音をあちこちに響かせて混乱を誘う。聴覚や気配をたよりに行動する左近丸の感覚を狂わせて崖から転落させる。
だが、左近丸が最後に放った独楽によって立っていた綱を断たれて墜落し、相打ちとなる。
(紙吹雪) - 夜叉王
斬りかかる源心に紙吹雪を浴びせて逃れる。これ自体はさほど大した術ではなかろう。この夜叉王という忍者は終盤になって唐突に登場する。正雪方のコマが足りなくなって急遽配されることになったのか?
だが、この夜叉王の特技は変装である。影丸に化けたのを、源心も見分けられず敗れるきっかけとなった。
さらに、阿魔野邪鬼も影丸と思い込んで死闘となり、相打ちになる。(邪鬼は生き返るが、夜叉王は死ぬ。)
シリーズ中変装は頻出するが、これは最もレベルが高いかも?
ぬのかくれ - 由比正雪
実は忍者だった正雪が見せる術。ひるがえる布に身を隠しながら襲いかかるが、影丸にかわされる。一騎打ちとなって敗れ、切腹して果てる。(しかし当初正雪はまったく忍者らしくない。味方をも欺くカモフラージュだったのか?)
3.闇一族の巻
A.公儀隠密
(毒への耐性) - 村雨兄弟
村雨兄弟5人はみな毒を飲んでも毒針を受けても大丈夫。ここで3男 数馬が言うには“おれたち兄弟は子どものころから まいにちすこしずつの毒をのんで毒にたえられるくんれんをした”そうである。うーむ、現代の科学を超越してますなぁ。よい子はまねをしないように。
(縄術) - 源太郎
5男 源太郎が操るいかり縄には猛毒を塗ったかぎ針が多数ついている。これによって闇一族 かげろうを弱らせて敗北の原因をつくった。
だが、この縄術も左門の‘クモしばり’によって無効にされ、捕らわれの身となってSMチックな水責めにあったりする。(その後救出されます。)
ナナフシ - 霧丸
背景に溶け込む4男 霧丸の術。長男 右門も駆使するが、もっとも得意とするのは霧丸のようである。
この術でかげろうを倒し、また火炎を羽交い絞めにして毒針を打ち込むが、蓮台寺によって二人もろとも槍で串刺しにされてしまう。
花吹雪 - 右門
長男 右門の術。幻覚による錯乱を催させる術だが、闇一族の首領 蓮台寺には致命的な効果をもたらすことはできなかった。だが、その後、蓮台寺に討ち取られた際、最期の力をふりしぼって再度 バラの花を舞わせ、トゲに紛らわせた毒針を打ち込む。これによって弱った蓮台寺は影丸との対決に敗れ自爆する。
B.闇一族
かげろう - かげろう
分身の術の一種。本体がどこか判然とせず相手の攻撃を空回りさせる。しかし、この分身から手強い反撃がなされるのか、というとそうでもなく、ビジュアル的なインパクトはあるものの、相手を惑わせるだけの術のようでもある。
源太郎のいかり縄にかかってダメージを受け、霧丸に仕留められる。
ふぶき - 岩風
なんの動作もともなわないで多くの小石が飛んでくる。単発の小石の場合は‘岩風’という。
影丸に負傷をおわせるが、最後は影丸の策に翻弄されて致命傷を負う。とどめを刺されようとする際に、このままそっと死なせてくれと頼み、影丸は小舟に乗った岩風を放す。
ところで、この岩風の風貌、どこかで見覚えがないだろうか。そう、白土三平の「忍者武芸帳・影丸伝」の影丸である。白土作は1959-62年にかけて出版されたから、63年から連載された‘闇一族の巻’に先んじる。つまり横山が白土をぱくったのだ。影丸が影丸を打ち負かした形になってしまったのだ。
影丸が岩風のプライドを損なわなかったのは、このような(リスペクト?うしろめたさの?)事情があったと見るのは決して穿ちすぎではあるまい。まして、元ネタが‘影丸’である。
ちなみに、白土の影丸が率いるのは特異な身体機能をもつ‘影一族’、影丸自身は八つ裂きにされても生き返る不死身の身体を持つ。もちろん、阿魔野邪鬼よりも早い。
(人影) - 人影
相手の影に擬態して襲いかかる。月が出て影が二つになってしまたことから影丸に見破られて仕留められる。しかしその際に影丸は毒針を打ち込まれ瀕死の状態におちいる。(かろうじて数馬に助けられる。)
クモしばり - 左門
縄術つかいの源太郎を凌駕して包囲した縄がどんどん間隔を狭めていき身動きできないようにしてしまう。
なお、村雨家の右門と紛らわしく、右門と左門が戦って左門が敗れるのであるが、それを知った岩風が“しまった 右門がやられたか?”と口走る。作者がまちがえちゃ、いかんでしょ。
(虫囲み) - 蓮台寺
草むらに紛れて迫る際に四方から虫の声がひびき、集中力が乱される。ここで傷を負いナナフシの術もやぶられて右門も敗北する。(だが‘花吹雪’で毒針を打ち込んだことが影丸の勝利につながる。)
4.七つの影法師の巻
A.公儀隠密
血染蛛 - 幻也斎
二人がかりで倒された幻也斎が死に際に野火に血を浴びせると、その血が蜘蛛の形になって残る。これは一生洗っても取れなくなるそうである。
このため、倒した幻也斎に変装した野火は、正体を天鬼に見破られて討たれてしまう。(しかし、野火が自分に変装するはずと、どうして幻也斎は思ったのじゃろか? 変装されるのでもなければこの術の意味はないんじゃないのかね?)
(催眠術) - 夢麿
催眠術も頻出する術だが、ここで夢麿が死神とかけあった対戦がもっとも見ごたえがあった。
術をかけていたと思っていた死神が、実は夢麿にかけられていて、ついに自刃させられてしまう。
だが、その夢麿も、終盤で鏡に映った自らの術にかかって自害させられてしまう。催眠術ってこわいね。
布とりで - 天鬼
布分身をやぶられた天鬼が次に繰り出した術。地に落ちた包帯を拾い集めて周囲に放つ。姿を消して迫る幽鬼をこの包帯が絡め取って、身動きできなくなったところを仕留める。
だがその死に際に、醜くやけどを負った顔をののしられたことから、ふたたびその包帯を顔に巻いてしまう。そこには幽鬼によって猛毒がぬられており、それが天鬼の命取りになった。
B.影法師
火龍 - 魔風
派手な火術を駆使する魔風。天鬼に大やけどを負わせ、夢麿を自滅させたりもするが、あっさり影丸に‘木の葉がくれ’で捕らわれて夢麿の催眠術にかけられたりもする。どこか間抜けたところがあって、最後の一人となってからの影丸との戦いぶりもいただけない。(後述する。)
天しぶき - 紫右近
水を巻き上げて姿をくらませるとともに、霧を発生させ追っ手が同士討ちをしてしまうような混乱状態をつくりだす。(死神や雪風の術をやぶっている夢麿までが巻き込まれたのはいささか不可解である。)
逃れた川に毒を流されて視力を失い、式部に討たれるも、その際に含み針を打ち込み、その後現れた幽鬼に止めを刺させる。
あげは蝶 - 雪風
まいた紙があげは蝶となって襲いかかり意識を失わせる。この術で雷天を仕留めるも、次に現れた夢麿によって逆に自身に襲いかかるように無効化されてしまい、夢麿の‘変わり身’に翻弄されて敗れる。
火輪 - 魔風
火の輪で二重三重に取り囲む。焦った夢麿が、姿を現わした魔風に催眠術をかけようとしたのが実は鏡に映った自身であったために、自らに術をかけて自害させられてしまう。
その後、魔風は重傷を負っている影丸と最後に残った者どうしの戦いに臨むが、その火術を逆用され、勝負を焦って‘木の葉がくれ’に倒されてしまう。
火術が封じられたって、杖にすがってやっと歩くような影丸となら、ふつうに戦っても勝機はあったはずだ。しかも、‘木の葉がくれ’にやられるのは二度目なのだ。お粗末である。大とりの役者としては、いささか役不足。風貌も鼻がまるくて凄みにかけるのが残念だ。
5.半蔵暗殺帳の巻
A.公儀隠密(伊賀地ごく谷の忍者)
(ふくろう操り) - 陣内
ふくろうの群れを操って攻撃させる。‘太郎’などと名付けているふくろう達とは意思がかよい、探索、見張など様々な役割をおわせることもできる。
この術で、殺された太郎の‘かたきをうって’独眼房兵馬を倒す。しかし敵に囲まれた際にふくろうに攻撃させようとしたところ、多くのネズミを放たれる。ふくろうはみなそちらに向かってしまい、動揺したところを大文字冬心に水中に引き込まれて仕留められる。
B.飛騨忍群
(ナナフシ) - 刑部
影丸の毒を塗った手裏剣に傷つきこの術で逃れようとする。村雨霧丸(闇一族の巻)や幽鬼(七つの影法師の巻)のように着物のままとけ込むことができるわけではないようで、そのために隠れていることがわかって火であぶり出される。最後は影丸の‘木の葉火輪’に敗れる。
かげろう - 大三郎
影丸に目つぶしと投げ縄で攻められるも、自ら火薬玉を踏み潰すことで姿をくらませる捨て身の術。だが、この術で自ら負傷し、なおも逃走するが目もみえなくなっていたため、絶壁から転落して死ぬ。
6.地獄谷金山の巻
A.公儀隠密
(クモ糸絡め) - 土蜘蛛
背負った風呂敷包みから無数のクモの糸がとびだし、まきついて窒息死させてしまう。
またこの術で飛騨忍群のかしらを捕えてかくし金山のひみつを聞きだしたところで、シリーズ中唯一登場する女忍者‘短筒の桔梗’に撃たれて倒される。
B.飛騨忍群*
* “半蔵暗殺帳の巻”にも飛騨忍群が登場しているが、彼らは白柄家(三十万石)ゆかりの一派であり、この巻で暗躍するのは豊臣家の残党なので異なる集団と思われる。(ユニフォームも異なる。)
そうじょうべん
双条鞭 - 寒月斎
飛騨忍群の首領。この術で早耳頑十郎を倒す。二本の鞭を操るが、それ自体は影丸が“おかしい 頑十郎のうでで これくらいのむちがさけられなかったのか”という程度のものである。しかし、実はこのむちの音で呼び寄せた毒蛇に噛ませるという術なのである。影丸にこの術を見破られ、最後の対決で敗れて金山の証拠とともに爆死する。
7.邪鬼秘帳の巻
A.公儀隠密
隠密と辻斬り浪人(邪鬼を含む)と土蜘蛛党との三つどもえの様相を呈するが、公儀隠密側にはこれといった術は見られない。
B.土蜘蛛党
うず潮 - 勘助
口から怪しい霧を発生させる。地面が動きだし、バランスを崩したところで仕留められてしまう。
小頭五人衆の一人。他の4人はこの巻には登場しないが、次の“土蜘蛛五人衆の巻”で影丸をターゲットにして戦う。
群狼花 - 幻斎坊
土蜘蛛党の首領の術。花が舞い上がって降りかかるが、その時点では何事もおこらない。しかしこの花には山犬が凶暴になる薬が混ぜられていて、のちに山犬の大群に襲いかかられる。邪鬼はこれに消耗したところを幻斎坊に倒される。(でも邪鬼だから生き返るんだよね。)
影丸はこの術に‘木の葉火輪’を掛け合わせてこの花を燃やして無効にしてしまう。動揺した幻斎坊は影丸との一騎打ちに敗れ、“わしの仲間がかならずおまえを殺す”と言い残して息絶える。これが次の‘土蜘蛛五人衆の巻’につながる。
8.土蜘蛛五人衆の巻
A.公儀隠密
(毒花散らし) - 村雨十郎太
闇一族との戦いから生き残った村雨兄弟の次男。
催眠効果のある花で、相手の体を麻痺させ手裏剣もまっすぐにとばさせない。
“闇一族の巻”ではこれといった術を見せなかったが、ここで毒物にもっとも精通している本領を発揮。
B.土蜘蛛五人衆
移し身 - 竜三郎
毒針で意識を失わせた弓彦に憑依する。憑依された弓彦は元の姿のまま竜三郎となって戦い、てっきり変装しているものと思われて仲間たちに討ち取られてしまう。
次に村雨源太郎に毒針を打ち込んでこの術をかけようとするが、村雨家の者に毒針は当然効かず、一芝居うった源太郎に斬られて自爆する。
(油霧火炎) - 猿彦
瓢箪に入れた油を口に含んで吹き出すと霧になり、ここぞという時にこれに火を点じて一気に焼き殺す。
だが次に、長崎から取り寄せた石綿でこの術を防がれてしまい、影丸との一騎打ちのすえ討ち取られる。(石綿を着た忍者たちのなかに半蔵の姿もあった。半蔵も新しいものに好奇心があったんだな、きっと。)
空蝉 - 金目
一旦切り捨てたと思っていた相手が再び現れるが、操り人形のように縄にぶらさがっていて、何処ともなく笑い声が響いてくる。ところが操り人形と思っていたのが実は本物で、これに騙されて頑鉄は討たれてしまう。“人だと思えばぬけがら ぬけがらだと思えばほんもの”なんだそうだ。
(催眠術) - 金目
全身黒装束で目だけ出しており、その目を見つめてしまうことで術中にはまり、その動きがだんだん速くなって、ついには見えなくなるほどになる。
この要諦を知った影丸は正面からの戦いを回避することでこの術を防いで‘木の葉火輪’で翻弄し、最後に相打ちを試みた金目を討ち破る。
9.影丸旅日記の巻
A.公儀隠密
B.葉山藩の忍者
火走り - (不明)
葉山藩を探っている最中に影丸を襲ってきた多数の忍者のうちのただひとり生き残った者の術。
‘火走り’といわれているが、‘地獄谷金山’で嵐月之助が駆使した凄絶な‘火走りの術’とは異なるようである(術者に危険は伴わないようだ)。
この戦いで影丸は‘木の葉がくれ’で光る木の葉を初めて用いている。
(分身の術) - 銀之丞
御神楽山の秘密を守る銀之丞の術。これまでに登場した分身の術に比して特段目新しいところはない。影丸の‘木の葉がくれ’を知っていたことが却ってあだとなり、風上に移動したのが本物と見極められ仕留められてしまう。