天使の尻 夏の葉むらに恥ぢらひてあわだつほどのまひるまの夢

 

 

渡る風 風の泡立ちつつみかねうすき午睡の呟きとなる

 

 

角折れし少年の影消え失せぬ のうぜんかづらみだりがわしき

 

 

うたゝ寝のまだ覚めやらぬ午後の陽を眩しき空と鳥はよこ切る

 

 

さわたりてまだきも倦めるうたかるた夢にもたはしき日々は来よまた

 

 

水食(は)めば六腑にひびく暮々か厨(くりや)の闇に梨沈みをる

 

 

族(うから)絶ゆつむれば朱き眼裏(まなうら)にこの世のほかの桜咲くらん

 

 

 

             だる

うたた寝ののちの懶さよ夏木立